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太陽と昼の長さ

ゴールデンアワーとブルーアワーはいつ? 写真の光を知る

まず知っておきたいこと

ゴールデンアワーは、日の出や日の入りの前後に、低い太陽が暖かく柔らかな光をもたらす時間帯です。ブルーアワーは、その外側にある薄明の青い空が印象的な時間帯。時計の何時かではなく、太陽高度によって決まります。地点ごとの時間帯は、Apphemerideの太陽のカードで確認できます。

  • ゴールデンアワー+6° … −4°
  • 市民薄明0° … −6°
  • ブルーアワー−4° … −8°
  • 航海薄明−6° … −12°
  • 天文薄明−12° … −18°
太陽高度0°から−18°までの薄明の模式図。−6°、−12°、−18°の境界と、ゴールデンアワー〈+6°〜−4°〉、ブルーアワー〈−4°〜−8°〉を示します。

光が暖かい色になる理由

太陽が低い位置にあると、その光は正午ごろよりも長い距離を大気中で進みます。地平線付近で通る大気の量は、天頂方向と比べておよそ38倍です。その間に、空気分子が特に短い波長の青い光を散乱させます。これが、昼の空を青くするのと同じ**レイリー散乱**です。直進して届く光は青い成分が減り、黄、橙、赤が目立つようになります。

霞の原因となるエアロゾルも影響します。ミー散乱では広い波長の光が散乱し、直射光が弱まり、光と影のコントラストが柔らかくなります。写真では、暖かい色、被写体の形を強調する長い影、空と地上の明るさの差が小さくなることが特徴です。

太陽の形も変わって見えます。大気差は上端より下端を強く持ち上げるため、地平線近くでは円盤がつぶれたようになります。大気に層があると、段が付いて見えることもあります。空気が非常に澄み、海などの平らな地平線があると、最後の瞬間に上端が短く緑色に輝くグリーンフラッシュが生じることもあります。多くは1〜2秒ほどの現象ですが、見ようとして太陽を直接のぞいてはいけません。

ブルーアワーが青い理由

日没後、地表には太陽の直接光が届かなくなり、空は主として高い大気で散乱した光に照らされます。長い距離を進んだ光なら赤くなりそうですが、ここでは別の効果が重要です。成層圏のオゾンが、黄から橙の波長域の光を吸収します。シャピュイ吸収と呼ばれる働きです。

低い太陽からの光は長い経路でオゾン層を通り、黄や橙が弱められます。その結果、深く澄んだ青が目立ちます。オゾンがなければ、薄明の空の色はもっと灰色や黄色寄りになります。

ブルーアワーには、空の明るさと街の照明の明るさが近づきます。東京の建物や橋、港の景色を撮るなら、窓や街灯が光りながら空にも階調が残る、この時間帯を生かせます。最適な見え方は雲や大気の状態でも変わります。

どの太陽高度を使うのか

市民薄明や天文薄明と異なり、ゴールデンアワーとブルーアワーには、単一の公的な境界があるわけではありません。写真家、本、アプリによって少し異なる範囲を採用します。よく使われる目安は次のとおりです。

  • ゴールデンアワー:太陽中心の高度がおよそ+6°から−4°の範囲。日の出・日の入りの瞬間を含みます。
  • ブルーアワー:およそ−4°から−8°の範囲。市民薄明の一部と航海薄明の始まりにまたがります。

ゴールデンアワーを0°までとしたり、ブルーアワーを−6°からとしたりする定義もあります。大事なのは、境界を越える瞬間に光が突然変わるわけではないことです。色も明るさも連続的に変化し、その日の最も美しい瞬間は天気にも左右されます。

長さが毎日違う理由

太陽高度で区切る時間帯なので、長さを決めるのは太陽が地平線付近で高度を変える速さです。その速さは、太陽の道筋が地平線と交わる角度、つまり緯度と季節に関係します。

日本でも、東京で撮影するときと北海道で撮影するとき、あるいは春分付近と夏至付近では、同じ名前の時間帯でも長さが異なります。「日の入りの1時間前に着けばよい」という固定した予定は、一年中そのまま使えるわけではありません。撮影地点と日付に合わせて、光の時間帯を確認することが大切です。

赤道付近では太陽が急な角度で沈むため、光の変化が速くなります。高緯度の夏は太陽が地平線近くをゆっくり進み、暖かい光が長く続くことがあります。北欧旅行の光と、沖縄での光の変化を、同じ感覚で予定に組み込まないようにしましょう。

撮影を計画するポイント

  • 光の方向を確認する。 太陽がほぼ真東から昇り、真西へ沈むのは春分・秋分付近です。日本の大部分では、6月ごろは北東・北西寄り、12月ごろは南東・南西寄りになります。3月には逆光だった富士山や海岸の被写体が、別の季節には斜めから照らされることもあります。
  • 実際の地形を考える。 西側の山や建物は、太陽が数学的な地平線に達する前に直射光を遮ります。計算上のゴールデンアワーが続いていても、撮影地点では日陰になる場合があります。
  • 早めに現地へ。 日没後10〜20分ほどして、雲が下から照らされ、美しい色になることがあります。ただし、この時間は保証された撮影時刻ではありません。構図と足元を確認する余裕を持ちましょう。
  • ホワイトバランスを意識する。 自動補正は、写したい暖かい色や青みまで中和してしまう場合があります。固定した設定で撮れば、光の変化を写真に残しやすくなります。
  • 朝と夕方の違いを見る。 穏やかな夜の後は、朝の空気が澄んでいることがあります。一方で、夕方の雲が鮮やかな色を生むこともあります。季節や湿度の影響もあり、「朝は必ず澄む」という意味ではありません。

Apphemerideで確かめるには

Apphemerideで確かめるには

太陽を選択して天体ページを開くと、光の状態のカードに、ゴールデンアワーとブルーアワーの始まりと終わりが、市民薄明、航海薄明、天文薄明とともに表示されます。観測地点とそのタイムゾーンに対応した時刻です。

高度変化のグラフでは、その日の太陽が重要な高度をどのように通過するかを確認できます。出・子午線通過・入りのカードには方位角が表示され、地平線のどこに光が来るかもわかります。太陽の基本データと出入りの時刻は無料です。別の日付や場所で撮影を計画する場合は、完全版のタイムトラベルと手動の地点選択を利用します。天体ページの紹介をご覧ください。

Apphemerideの光の状態カード。朝と夕方のゴールデンアワー、ブルーアワーを、各段階の薄明と並べて表示。
薄明、ゴールデンアワー、ブルーアワーを、時刻と太陽高度から確認。撮影計画の基礎にできます。

よくある質問

今日のゴールデンアワーはいつですか?

代表的な定義では、夕方の太陽中心が高度約+6°になると始まり、日の入り後の約−4°で終わります。時刻は地点と日付によって変わり、「日本では毎日、日没の何分前」と一律には決められません。Apphemerideの太陽の光の状態カードで確認できます。

ブルーアワーは、本当に1時間ありますか?

名前に「アワー」とありますが、必ず1時間続くわけではありません。緯度、季節、採用する太陽高度の範囲によって異なります。赤道付近では短く、高緯度では長くなる傾向があります。東京での撮影経験を、そのまま北海道や海外の地点に当てはめないようにしましょう。

朝にもゴールデンアワーはありますか?

はい。朝は夕方と逆に、まずブルーアワーがあり、その後に太陽が昇る前後のゴールデンアワーが来て、約+6°まで続きます。風景写真では、夜の後の澄んだ空気や、人の少ない時間帯も利点になり得ます。

冬は一日中、光が暖かく見えるのはなぜですか?

冬は太陽が低い経路を通り、正午でも光が長い距離を大気中で進むためです。影が長く、暖かい色が目立ちます。ただし、日本全国で一日中ゴールデンアワーの定義内にあるという意味ではありません。さらに高緯度の地域では、太陽が一日中高度6°未満にとどまり、定義上ゴールデンアワーが昼の大半を占める場合があります。

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