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月

満月の名前を知る。北米の呼び名と、日本のお月見

まず知っておきたいこと

ウルフムーンやストロベリームーンなど、広く紹介される月ごとの満月名は、主に北米の伝承を背景に広まった呼び名です。天文学上の位相の定義ではなく、地域の自然や季節を表します。ハーベストムーンには秋分との特別な関係があります。Apphemerideでは、満月の伝統的な呼び名も確認できます。

十二の呼び名と、その背景

現在よく使われる英語の満月名は、北米の先住民や入植者の多様な伝承を背景とし、20世紀の農事暦などを通して広まりました。すべての集団が同じ名前を使っていたわけではありません。日本でもニュースや観望の話題で、カタカナの呼び名が使われています。

月よく使われる呼び名英語背景として紹介されるもの
1月ウルフムーンWolf Moon冬のオオカミの遠ぼえ
2月スノームーンSnow Moon雪の多い季節
3月ワームムーンWorm Moon雪解けや土の生き物の活動
4月ピンクムーンPink Moon春に咲く桃色の野草
5月フラワームーンFlower Moon花の季節
6月ストロベリームーンStrawberry Moon北米での野生イチゴの収穫期
7月バックムーンBuck Moon雄ジカの角が成長する季節
8月スタージョンムーンSturgeon Moon大きな湖でのチョウザメ漁
9月ハーベストムーン/コーンムーンHarvest Moon / Corn Moon秋の収穫と月明かり
10月ハンターズムーンHunter's Moon収穫後の狩りの季節
11月ビーバームーンBeaver Moon冬に備えるビーバー
12月コールドムーンCold Moon長く寒い夜

ピンクムーンが必ず桃色になったり、ストロベリームーンが赤くなったりするわけではありません。月が赤く見えるときは、地平線付近での大気の影響や、月食などの別の理由を考えます。日本のイチゴの出荷時期を、そのまま北米由来の名前の説明に使うこともできません。

ハーベストムーンは、単なる9月の満月ではない

ハーベストムーンは、北半球の9月の秋分に最も近い満月です。多くは9月ですが、年によっては10月初めになります。秋分に近い満月が10月へ入る場合、9月の満月をコーンムーンとし、その次をハンターズムーンとする命名法があります。

北半球の中緯度では、このころ月の出の一日ごとの遅れが小さくなり、数日続けて日の入り後の月明かりを得やすくなります。照明がない時代、収穫を続ける光として意味があったことが、名前の背景です。詳しいしくみは、月の出の解説で紹介しています。

一方、中秋の名月は、伝統的な暦の8月15日の月を指します。必ず満月の瞬間と同じ日になるわけではなく、ハーベストムーンと同じ定義でもありません。日本のお月見を紹介するときは、この区別が大切です。同じ月を眺める呼び名でも、地域ごとの暦と文化には、それぞれの背景があります。

満月が十三回ある年と、ブルームーン

平均約29.53日の朔望月を12回足しても、約354日です。暦の一年より約11日短いため、ずれが積み重なると、一年に13回の満月が入る年が現れます。おおむね2年半から3年ほどの間隔ですが、暦の配置で変わります。

一つの暦月に満月が二度あると、その二度目をブルームーンと呼ぶ使い方が一般に知られています。より古い別の定義では、一つの天文学的な季節に満月が四度あるとき、その三度目を指します。どちらも青く見えることを約束する名前ではありません。

また2月は短いため、満月が一度もない場合もあります。どの日付に入るかはタイムゾーンにも関係するので、海外の月別一覧と日本の一覧で扱いが違うこともあります。月名は単純に一年固定の12項目で完結するとは限りません。

名前をきっかけに、月を眺める

名前は、月を季節と結び付ける入口になります。日本のような北半球の中緯度では、冬の満月は高く、夏の満月は低い経路を通る傾向があります。冬の雪景色、夏の海、秋のお月見など、前景が変わると同じ満月でも印象は変わります。

撮影では、月が昇るころに空の明るさが残っていれば、月と風景の明暗差を抑えやすくなります。満月と近地点が近い場合は、スーパームーンと呼ばれることもあります。ただし名前だけで、観測地点の月の出や見かけの大きさを判断することはできません。

Apphemerideで確かめるには

Apphemerideで確かめるには

月の天体ページの月相カードに、位相、月齢、周期の進み具合と、伝統的な満月名を表示します。月の基本データは無料です。満月の時刻と、各地の月の呼び名を合わせて楽しめます。

完全版の「天象イベント」の一覧では、1週間から2年先までの期間で満月を確認し、発生時、1時間前、12時間前、1日前、1週間前のリマインダーを設定できます。現象の詳細で、見る時刻や方向も確かめられます。天文現象とリマインダーをご覧ください。

Apphemerideの月相カード。直前と次の満月、その他の主な月相を時刻付きで表示。
次の満月の時刻を、月相カードで確認できます。

よくある質問

1月の満月がウルフムーンなのはなぜですか?

北米の伝承を背景に広まった名前で、冬に聞こえるオオカミの遠ぼえと結び付けられています。日本古来の呼び名ではなく、1月の月だけ特別な光を出すという意味でもありません。

ハーベストムーンは、いつですか?

北半球の9月の秋分に最も近い満月です。9月になることが多いものの、10月に入る年もあります。日本の中秋の名月とは、定義が異なります。

ブルームーンとは何ですか?

一般には一つの暦月で二度目の満月を指します。別の伝統的な定義では、満月が四度ある天文学的な季節の三度目です。青い月を意味する天文現象ではありません。

中秋の名月は、必ず満月ですか?

必ずしもそうではありません。伝統的な暦の8月15日という日付で決まる呼び名と、太陽・地球・月の位置で決まる満月の瞬間は、異なる基準です。Apphemerideの満月時刻と、地域の暦やお月見の予定は、それぞれの意味で確認しましょう。

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