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星空と恒星

恒星の等級とは? 明るさの数値と、見える限界を知る

まず知っておきたいこと

恒星の明るさは、数字が小さいほど明るい等級で表します。5等級の差は、光の量で正確に100倍です。限界等級は、条件の下でかろうじて見える暗さの限界で、薄明、月明かり、光害に左右されます。Apphemerideの恒星プロフィールで、等級と色指数などを確認できます。

明るいほど、小さな数になる尺度

古代の観測では、最も明るい恒星を1等、肉眼でかろうじて見える恒星を6等に分けました。1856年、ノーマン・ポグソンが、5等級の差を光の量の100倍とする形で定義しました。1等級では約2.5倍の違いです。

これは対数的な尺度です。同じ数値の差が、同じ割合の光量比に対応します。人の明るさの感覚が光の量に単純比例しないこととも相性がよい尺度ですが、個人の感じ方そのものを正確に定義したものではありません。

少しの等級差でも光の量は大きく変わります。また尺度は1等から6等で終わりません。シリウスや明るい惑星には負の値があり、大きな望遠鏡で写す暗い天体は20等より暗くなります。負の等級は、負の光を意味するわけではありません。

太陽から、肉眼の限界まで

天体・条件見かけの等級の目安
太陽約−26.7等
満月約−12.7等
最も明るいころの金星約−4.6等まで
シリウス約−1.46等
ベガ約0.0等
北極星約2.0等
暗い空での肉眼の限界約6等

ここで比べているのは、地球から見た見かけの明るさです。恒星の実際の光度を比べるには、10パーセク、約32.6光年へ置いたと考えた**絶対等級**を使います。

たとえばデネブは、ベガより少し暗く見えますが、実際にははるかに大きな光度を持ちます。遠くにあるため、地球では同じ程度の明るさに見えるのです。距離を考慮せずに、明るく見える恒星ほど強く光っているとは言えません。

限界等級を変えるもの

  • 太陽の高度:薄明が進んで太陽が低くなるほど暗い星が見えやすくなります。天文夜の基準は−18°です。
  • 月明かり:明るい月は空の背景を明るくし、暗い恒星を隠します。
  • 光害:都市では暗い星が見えにくく、暗い場所では数等級分多く見えることがあります。具体的な差は場所と大気で変わります。
  • 天体の高度:低い星は長い大気の経路を通るので、減光が強くなります。
  • 観測者の条件:暗順応、視覚、経験、使う機材で限界は変わります。

暗い等級まで見えるほど、恒星の数は大きく増えます。4等までと6等まででは、空全体で数百個規模から数千個規模へ変わります。ただし一度に見えるのは地平線上の一部です。双眼鏡や望遠鏡では、さらに暗いTycho-2の範囲も観測対象になります。

色と明るさの関係

測る波長帯を変えると、同じ恒星でも等級は変わります。標準フィルターで測った等級の差が、B−Vなどの**色指数**です。青い高温の恒星は小さい値や負の値、赤い低温の恒星は大きい値になりやすくなります。

ベガのB−Vは0付近、太陽は約0.65で、ベテルギウスはさらに大きい値です。色は温度の手がかりですが、星間物質による赤化などもあるので、一つの値だけですべてが決まるわけではありません。

Apphemerideで確かめるには

Apphemerideで確かめるには

9,110個の明るい恒星のプロフィールには、等級、B−V・U−B・R−I、視差、固有運動、スペクトル型などを表示します。肉眼、双眼鏡、望遠鏡のどの観測に向くかを考える手がかりです。

アプリは太陽の地平線下の高度と月明かりを考慮したモデルで、夜の限界等級を見積もります。星図の表示等級の設定と、肉眼で本当に見える限界は区別します。観測プロフィールでは、肉眼、双眼鏡、望遠鏡、カスタムの条件として、限界等級、最低高度、暗さを指定でき、現象と検索の条件へ反映されます。

恒星、天文現象、観測プロフィールは完全版の機能で、3日間の無料体験があります。恒星カタログとプロフィールをご覧ください。

Apphemerideのシリウスのプロフィール。HR 2491、HD 48915、α CMa、おおいぬ座、約−1.46等の明るさ、色指数と視差を表示。
明るい恒星のプロフィールで、等級や色指数を確認できます。シリウスの見かけの等級は約−1.46等です。

よくある質問

明るい星ほど、数字が小さいのはなぜですか?

古代の1等から6等という並びを引き継いだからです。後に光の量の比で厳密に定義されました。特に明るい天体では、0等より小さい負の等級も使います。

限界等級6等とは、どういう意味ですか?

6等程度の恒星まで、かろうじて見える条件です。暗順応した肉眼で暗い空を見るときの目安ですが、月、街明かり、大気、視覚で結果は変わります。

1等星は6等星の何倍明るいのですか?

等級が正確に1.0と6.0なら、光の量で100倍です。「1等星」という区分のすべてが1.0等ではないことには注意します。1等級の差は約2.5倍です。

見かけの等級と絶対等級は何が違いますか?

見かけの等級は地球からの明るさです。絶対等級は10パーセクへそろえた場合の明るさで、恒星自身の光度を比べられます。近い小さな星が、遠い巨大な星より明るく見えることもあります。

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