星空と恒星
今夜は何が見える? 星空を読むための基本
まず知っておきたいこと
見える恒星は、緯度、日付、時刻によって変わります。地球の自転で星空は回り、公転で夕方に見える星座が季節ごとに入れ替わります。月と惑星は、その中を移動します。現在地でどの天体が地平線上にあるかは、Apphemerideの星図で確認できます。
場所が変われば、見える星空も変わる
北半球では、北極星に近い天の北極の高度は、観測地点の緯度にほぼ対応します。日本でも、札幌から東京、那覇へと南下すると、北の極は低くなります。恒星はこの天の極の周りを回るように見えます。
天の極の近くには、一日の回転でも地平線を下回らない範囲があります。その中の星が**周極星**です。どこまでが周極の範囲になるかは緯度で変わるので、「北斗七星は日本のどこでも沈まない」とは言えません。地平線の見通しも、実際に見えるかどうかへ影響します。
反対側の天の南極付近には、その地点から一度も昇らない範囲があります。日本を南へ旅すると、北の周極の範囲が小さくなる一方、南の新しい星が見えるようになります。八重山のような低緯度の地域での星見と、北海道での星見を、同じ一枚の星図だけで考えないことが大切です。
時刻と季節で、星空が変わる理由
地球が恒星に対して一回転する時間は、約23時間56分4秒です。これが**恒星日**で、太陽を基準とする約24時間の一日より約4分短くなります。その差が積み重なり、一か月後の同じ時計時刻には、星空が約2時間分先へ回って見えます。
日本の中緯度では、季節の目印を次のように覚えられます。
- 冬の夕空:オリオン座のベテルギウスとリゲル、おうし座のアルデバラン、ふたご座、明るいシリウス。
- 春の夕空:レグルスを含むしし座、北の空で高くなる北斗七星。
- 夏の夕空:ベガ、デネブ、アルタイルを結ぶ夏の大三角。南側には、さそり座といて座。
- 秋の夕空:秋の四辺形、アンドロメダ座、カシオペヤ座。
これは見つける順番の目安で、全国どこでも同じ高度に見えるという意味ではありません。一晩の間にも星空は回り、夜明け前には、夕方より先の季節の星が見えてきます。天体が最も高くなるのは上方子午線通過ですが、その方位は観測地と天体の赤緯によって違います。
月と惑星は、星々の間を移動する
恒星同士の並びは、一生の時間尺度ではおおむね同じに見えます。月と惑星は、太陽の年周経路である**黄道**の近くを移動します。月は一時間にほぼ自分の直径ほど、惑星は数日から数週間で、背景に対する位置を変えます。
固定した星図は恒星の並びを学ぶ助けになりますが、惑星の位置には対象日付の情報が必要です。計算する星図なら、選んだ瞬間に対応する位置を確認できます。
明るく落ち着いた光の点は、惑星の候補です。金星は宵の明星・明けの明星として知られ、木星も非常に明るくなります。ただし低い惑星もまたたくので、見え方だけで断定せず、方位と星図を照合しましょう。
今夜の星空を楽しむ準備
- 薄明を確認する。 天文夜は太陽が地平線下18°より低いときです。淡い恒星には薄明の終わりが重要ですが、月や街明かりは別に影響します。
- 目を暗さに慣らす。 十分な暗順応には20〜30分ほどかかります。明るい照明や画面を避け、周囲の観測者にも配慮しましょう。
- 明るい目印から始める。 北斗七星や、その季節の明るい星を探し、次に暗い星へ進みます。低緯度の旅先では、そこで高く見える別の目印も使います。
- 月の時間も見る。 満月の明るさは暗い星を見えにくくします。下弦から新月へ向かう時期には夕方が月明かりの少ない条件になりやすいものの、実際の月の出入りを確認します。
Apphemerideで確かめるには
Apphemerideで確かめるには
星図には、9,110個の明るい恒星、背景のTycho-2約250万個、惑星、月、コンパスが表示されます。物理的な散乱モデルによる空の色で、薄明の様子も表現します。ダッシュボードの「今の空」では天体の高度変化を、「今夜の観測見通し」では暗い時間、月明かり、高度10°以上の惑星を確認できます。
基本の星図を見ることと、GPSの現在地を使うことは無料です。星座線、座標グリッド、その他のレイヤー、回転、タイムトラベル、手動の地点選択は完全版の機能です。星図の紹介をご覧ください。
よくある質問
今夜、どの星が見えますか?
緯度、日付、時刻で変わります。日本では冬のオリオン座、夏の大三角などが目印になりますが、星座の高度と周極になる範囲は北海道と沖縄でも違います。地点に合った星図で確認します。
同じ時刻でも、毎晩少し違うのはなぜですか?
恒星日が太陽日より約4分短いためです。日々の差が積み重なり、同じ時計時刻に見える星空が少しずつ次の季節へ進みます。
一番明るい星に見えるものは、惑星ですか?
金星や木星の可能性があります。恒星の中ではシリウスが最も明るく見えますが、惑星はそれを上回る場合があります。明るさだけで決めず、日付、方角、星図の計算位置を確かめましょう。
何時に星を見るのがよいですか?
淡い星には天文薄明が終わった後、月明かりと光害の少ない条件が向いています。天文夜は太陽高度の基準であり、月がないこと自体を定義に含めません。地方と日付の条件は、Apphemerideで確認できます。