Apphemeride

星空と恒星

流星群を楽しむ。流れ星の数を左右する条件とは?

まず知っておきたいこと

流星群は、地球が彗星や小惑星の残した塵の流れを横切るときに起こります。実際に見える数は、放射点の高度、空の暗さ、月明かりで変わり、理想条件のZHRより少なくなるのが普通です。Apphemerideでは、12の流星群について、その夜に期待できる数を確認できます。

流れ星は、どこから来るのか

彗星は太陽へ近づくと塵を放出します。多くは砂粒ほど、またはそれより小さい粒子で、長い年月で軌道に沿って広がります。地球がその流れへ入ると、粒子が高速で大気へ突入し、主に高度80〜120km付近で光ります。この発光現象が**流星**です。

同じ群の粒子はほぼ平行な方向から入るため、遠近法により、一点から放射状に現れるように見えます。その点が**放射点**です。ペルセウス座流星群、ふたご座流星群のように、放射点のある星座が名前の由来になります。

流星は放射点のすぐそばだけに現れるわけではありません。空の広い範囲に、長い光跡が見られます。

一年の主な流星群

以下は、活動の季節を知るための大まかな目安です。極大の正確な瞬間は年ごとに異なり、日本で見やすい夜と必ず一致するとは限りません。

流星群極大付近・活動の目安母天体など
しぶんぎ座1月3〜4日ごろ2003 EH1
こと座4月22日ごろサッチャー彗星
みずがめ座η5月5〜6日ごろハレー彗星
みずがめ座δ南7月下旬96P/マックホルツ彗星との関係が考えられる
やぎ座α7月下旬169P/NEAT彗星
ペルセウス座8月12〜13日ごろ109P/スイフト・タットル彗星
おうし座南10〜11月、複数の活動成分2P/エンケ彗星に関連する複合体
オリオン座10月下旬ハレー彗星
おうし座北11月12日ごろ2P/エンケ彗星に関連する複合体
しし座11月17〜18日ごろ55P/テンペル・タットル彗星
ふたご座12月13〜14日ごろ〈3200〉ファエトン
こぐま座12月22日ごろ8P/タットル彗星

日本では、ペルセウス座流星群やふたご座流星群が親しまれています。8月でも山では冷えることがあり、12月は十分な防寒が必要です。おうし座流星群は数の多さだけでなく、明るい火球が話題になることがあります。いずれも毎年同じ数が保証されるわけではありません。

ZHRは、その場所の予報値ではない

ZHRは、放射点が天頂にあり、限界等級6.5等の暗い空などの条件にそろえた、一人一時間あたりの流星数です。流星群の活動を比較する指標で、自宅の庭でその数が見えるという約束ではありません。

実際の数を下げる主な条件は次のとおりです。

  • 放射点が低い。 観測者の地平線上へ入る流星が少なくなります。夜が進んで放射点が高くなる群では、見える数も増えやすくなります。
  • 空が明るい。 薄明、月、街明かりで暗い流星が見えなくなります。
  • 流星の明るさの分布。 ポピュレーションインデックスは、一等級暗い流星が何倍に増えるかを示します。暗い流星の割合が多い群ほど、明るい空の影響を強く受けます。

国際流星機構〈IMO〉の標準的な扱いでは、こうした条件を考慮します。暗い場所で放射点が高ければ多くを見られる機会が増えますが、満月や都市の空では、大きなZHRの群でも少数しか見えない場合があります。

流星を見る夜の準備

  1. 放射点の高さを確かめる。 多くの群は深夜から明け方に条件がよくなりますが、すべて同じ時刻の規則ではありません。しぶんぎ座などは極大の短さにも注意します。
  2. 月を確認する。 位相だけでなく、観測時間に月が出ているかが重要です。
  3. 広い空を見る。 放射点だけを凝視せず、その周囲の広い範囲を見ると、長い光跡も捉えやすくなります。
  4. 十分な時間と防寒を。 流星は一定間隔では現れません。無理のない姿勢で少なくとも一時間ほど余裕を持ち、暗順応を妨げないようにします。

Apphemerideで確かめるには

Apphemerideで確かめるには

12の流星群について、Jenniskensの活動プロファイルとIMOの方法を基に、放射点高度や限界等級を考慮した予想の一時間あたりの数を表示します。理想的なZHRを、そのまま観測地の値として示すものではありません。

極大は「天象イベント」の一覧に表示され、詳細では時刻、方向、必要な機材、放射点を含む小さな星図と時間スライダーを確認できます。発生時、1時間前、12時間前、1日前、1週間前のリマインダーを選べます。限界等級は観測プロフィールで設定します。流星群と天文現象は完全版の機能です。天文現象と流星群をご覧ください。

Apphemerideの天象イベントのカード。今後の現象を時刻、評価、リマインダーのベル付きで表示。
流星群の極大も、ほかの天文現象とともに一覧で確認できます。

よくある質問

ペルセウス座流星群は、いつ見るとよいですか?

極大付近は8月12〜13日ごろが目安です。日本では放射点が高くなる夜半以降に条件がよくなりやすいものの、年ごとの極大時刻と月明かりで違います。前後の夜も含めて検討します。

ZHRとは何ですか?

放射点が天頂、限界等級6.5等などの理想条件へそろえた流星数の指標です。流星群の活動を比較する値で、実際の観測場所で見える数は通常それより少なくなります。

発表された数より、ずっと少ないのはなぜですか?

放射点が低い、月や街明かりがある、視界が狭いなどの条件が違うためです。暗い流星ほど影響を受けます。Apphemerideでは、その夜の条件に応じた予想値を確認できますが、実際の天候や視界も結果に関係します。

望遠鏡は必要ですか?

通常の流星観察は肉眼が向いています。流星は速く、空の広い範囲へ現れるため、望遠鏡や双眼鏡では視野が狭すぎます。見通しのよい場所、楽な姿勢、防寒、暗順応が役立ちます。

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